内装工事

店舗の改装工事の基礎知識|外装・内装を刷新するメリットとポイント

目次
  1. 改装工事とは?
  2. 店舗の改装工事を行うメリット
  3. 店舗の改装工事を行うポイント

店舗経営を続けていくと、改装工事が必要とされる場面が来ることがあります。適切な方法で工事をすることで、経営上の問題を解消に導けることが大きなメリットです。ただし、工事費用の負担や期間中の売上低下など、工事によって発生するデメリットに留意することが求められます。上記のようなポイントを把握した上で、工事を成功させられるように計画を立てていきましょう。今回は、店舗改装工事の基礎知識やメリット、コツなどをご紹介します。

改装工事とは?

工事には複数の種類があり、内容や目的によって呼び方が異なる場合があります。こちらでは、改装工事の意味や、修繕工事・改修工事との違いを解説します。

改装工事の意味

物件の外装や内装を刷新するための工事を、改装工事と呼びます。主な例は、壁紙の張り替え、外壁の再塗装、床材の変更などです。建物の解体や間取り変更など、大規模な工事は行いません。模様替えのように、建物の構造そのものには影響がない工事が該当します。

改装工事と修繕工事、改修工事の違い

修繕工事とは、物件の古くなった箇所や壊れた箇所などを補修するための工事です。建築当初の状態まで回復させ、新築同様の快適な使い心地を目指すことが目的となります。応急処置的に行うのではなく、不具合の原因を根本的に改善することを目指します。

改修工事とは、物件の修理に加えて改良も行う工事です。老朽化した部分や経年劣化した部分などを更新し、機能や性能をグレードアップさせます。耐震性を向上させる耐震改修工事や、断熱性を高める断熱改修工事などが該当します。

住居用マンションや戸建て物件など、不動産の資産価値を高めたいときにも上記のような工事が行われるケースがあります。工事内容によっては規模が大きくなり、建築基準法にもとづいた建築確認申請が必要になります。

改装工事と、修繕工事、改修工事は厳密には目的が異なります。ただし、実際には混同して使用されることが多いため気をつけましょう。

店舗の改装工事を行うメリット

店舗を改装することで、以下のようなメリットが得られます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

集客力を向上しやすい

顧客の興味を引く外観にすることで、集客を増やせる可能性があります。居心地の良い空間をつくり、リピーターを増やすことも目指せます。改装の際は、ターゲットに合わせた店舗づくりを心がけることがおすすめです。例えば、高齢の顧客を増やしたい場合、階段にスロープや手すりなどを設置してバリアフリー化することで、利用者増加につなげやすくなるでしょう。

業務効率化につながる

作業環境に悩んでいる場合は、工事で動線を改善することも可能です。従業員がスムーズに働ける動線を確保することで、業務効率化にもつなげられます。加えて、設備を最新のものに変更することで、よりスピーディーに業務をこなせるようになるでしょう。

従業員が働きやすくなる

動線の改善や設備更新などによる業務効率化は、従業員の働きやすさにも直結します。スタッフのモチベーション維持にもかかわるでしょう。働きやすい環境を維持できるよう、定期的に店舗環境を見直して改装工事を行うことがおすすめです。

店舗の改装工事を行うポイント

店舗改装をする際は、工事計画の立案から顧客への告知まで、幅広い部分に気を配りましょう。最後に、店舗改装工事で気をつけたいポイントをご紹介します。

店舗の現状を分析した上で工事計画を立てる

改装期間中は営業できず、売上がなくなってしまうことがあります。工事にかけられる期間を考慮して計画を立てることが大切です。現状で必要のない工事については、見送ることも考えましょう。こだわりすぎると費用が高額になり、工事期間も延びてしまうことがあります。

また、改装工事の実施は、工事期間中に他店へ顧客が流れる、雰囲気が変わり固定客が減るなど、集客が減るリスクも抱えています。改装によって売上を上げられるか、事前に分析を行っておくことも重要です。

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改装費用を積み立てておく

改装する箇所が多い場合や、規模が大きくなる場合などは、工事費がかさんでしまうことがあります。依頼する業者によってはローンを組めないこともあるため注意が必要です。工事に必要な費用を計算したら、予算に応じて改装費用を積み立てておくと良いでしょう。

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顧客に改装期間を事前告知しておく

店舗改装が決まったら、顧客へ向けて情報の告知を行いましょう。改装期間や、工事中の顧客対応に関することなどを記載しておきます。店舗のホームページや店頭ポスターなどで大々的にお知らせしましょう。

複数の工事業者から相見積もりを取る

改装工事は、リフォーム・リノベーション会社、内装工事業者などに依頼します。複数の業者へ見積もりを依頼して、内容を比較検討することがおすすめです。見積書の内訳やアフターケアの内容、施工実績などを見て、どの業者へ依頼するかを総合的に判断しましょう。

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